硫黄系材料を用いた二次蓄電池正極材料の評価と機能開発

 藤原明比古研究室では、蓄電池正極材料として高いポテンシャルを持つ有機硫黄ポリマーの開発に向け、その構造・機能の解明を行い、新規材料開発に貢献します。更に、材料の特長を生かした機能付加を行い、新しい素子作りを目指しています。

 

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1. 有機硫黄を用いた二次電池の機能付加

 有機硫黄ポリマーは、硫黄の高い蓄電能力とポリマーの伝導性を生かすことで、高容量の正極材料としてのポテンシャルを持っています。この材料の反応性を生かすことで、二次電池に更なる機能付加が期待できます。このために、新機能付与のための原理検証をおこない、モデル電池の作製を目指しています。

 
 

2. 有機硫黄ポリマーの構造・電子状態理解

 有機硫黄ポリマーは、硫黄の高い蓄電能力とポリマーの伝導性を生かすことで、高容量の正極材料としてのポテンシャルを持っています。しかし、その動作起源は明らかにされておらず、今後の材料開発には、基礎物性ならびに機能発現メカニズムの解明が必須です。このためにSPring-8を活用した先端放射光分析を行っております。

 
 

オープンキャンパスでの模擬講義「放射光が解き明かす驚異のナノ世界」(2015年8月3日@西宮上ヶ原キャンパス)のなかで、放射光を用いた有機硫黄ポリマーの研究紹介をしました。動画はYouTube「先進エネルギーナノ工学科」チャンネルに掲載しています。(有機硫黄ポリマーの研究紹介は40分から47分頃)
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有機硫黄ポリマー正極のラミネート型リチウム電池(株式会社ポリチオンが開発、関西学院大学藤原明比古研究室が評価分析)のデモンストレーション動画をYouTube「先進エネルギーナノ工学科」チャンネルに掲載しています。

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