水素酸化触媒

 

水素酸化触媒は、触媒反応によって可燃性ガス2011年3月11日に発生した東日本大震災により、福島第一原発で水素爆発の事故が起きました。現在、福島第一原発の廃炉に向けて、燃料デブリを取り出し安全に容器に保管するための計画が進められています。その際、燃料デブリに付着した水が放射線分解を起こすことで、容器内の水素濃度が高まり水素爆発を引き起こす危険性があります。これらを解決するために、水素安全触媒を使って、水素と酸素を再結合させ水に戻すことで爆発の危険性を無くすことを目的として研究を進めています。また、私たちの研究室では大型放射光施設のSPring-8での反応メカニズムの解明やドイツ・ユーリッヒにて触媒性能の実証のため、大型反応容器を用いた測定など様々な企業・施設との共同研究を行っています。将来的には、安全な水素社会の実現に向けた技術として期待されています。

 

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