若林研究室では、科学技術振興機構(JST)が推進する「さくらサイエンスプログラム(共同研究活動)」の一環として、2025年12月7日から12月27日までの約3週間、インド科学教育研究大学ティルパティ校(Indian Institute of Science Education and Research, IISER Tirupati)から研究者および博士課程大学院生を受け入れ、国際共同研究活動を実施しました。
本プログラムには、Sudipta Dutta准教授および博士課程の大学院生2名が参加しました。若林教授とDutta准教授は、これまで10年以上にわたり、低次元物質の電子物性および光学応答に関する理論研究を中心として継続的な共同研究を行ってきました。今回の滞在は、これまでに構築してきた研究協力関係を基盤として、若手研究者を含めた研究交流をさらに発展させることを目的としたものです。
滞在期間中は、二次元物質における光学応答やトポロジカル物性を主な研究テーマとして、研究セミナー、研究発表、ならびに少人数での集中的な議論を行いました。博士課程学生は自身の研究成果を発表し、理論モデルや計算手法、物理的解釈について活発な意見交換を行いました。これにより、専門的理解の深化に加え、国際的な研究環境における議論経験を積む機会となりました。
また、学内での研究活動に加えて、日本国内の研究機関との学術交流も実施しました。東京科学大学では、分子デバイスにおける電子伝導現象に関する研究交流を行い、Dutta准教授による研究セミナーも開催されました。さらに、物質・材料研究機構(NIMS)では分子・ナノ材料に関する最先端研究環境を見学し、研究者同士で専門的な議論を行いました。加えて、JAXA筑波宇宙センターを訪問し、大規模研究施設や研究基盤について理解を深めました。
研究活動と並行して、文化交流の機会も設けました。姫路城や日本庭園の見学、茶道体験を通じて、日本の歴史や伝統文化に触れる機会を提供しました。また、奈良公園や東大寺を訪問し、仏教がインドから日本へ伝来し、独自の文化として発展してきた歴史的背景について意見交換を行いました。これらの活動は、学術交流に加えて相互理解を深める重要な要素となりました。
本プログラムは、短期間ながらも、専門性の高い理論研究、若手研究者の育成、ならびに文化的相互理解を組み合わせた密度の高い国際共同研究活動となりました。本研究室では、今後もこのような国際的な研究交流を継続的に推進し、長期的な共同研究および人材育成へと発展させていく予定です。











