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2015年05月17日

先進エネルギーナノ工学科主催の第1回グラフェン・ミーティングが開催されました。

先進エネルギーナノ工学科主催の第1回グラフェン・ミーティングが開催されました。土曜日の午後、各研究室から教員、大学院生、卒研生が集まり、熱い討論が交わされました。今後も定期的に、ミーティングを開催することになりました。

若林先生(先進・教授)は、グラフェン電子物性のナノスケール効果、電子輸送特性、プラズマ波について理論的な研究成果をわかりやすく講演して頂きました。高度な理論成果を楽しく話して頂きました。

日比野先生(先進・教授)は、低エネルギー電子顕微鏡(LEEM)の特徴と利点を踏まえながら、炭化ケイ素(SiC)に成長させたグラフェンのその場観察、層数票か、結晶方位の評価などを講演されました。また、炭層h-BNの気相成長や、グラフェンの物性評価の実験についても、最近の研究成果をご紹介頂きました。

玉井先生(化学・教授)は、グラフェン上におかれたCdTe粒子からの電子移動、空間分解ラマン分光測定によるSiCのc-面上に成長したグラフェンの層数同定について報告されました。

この後15分の休憩後、後半では、畠山先生(化学・准教授)が、含ヘテロナノカーボンへのボトムアップアプローチについて講演されました。研究室で合成したヘテロナノカーボン分子を有機EL膜に組み込むことで従来に比べて良い特性が得られることや、これらのヘテロナノカーボン分子を人工的に組み立ていくことで、構造が制御されたナノリボンやナノチューブなどの合成への可能性を言及されました。

久津間さん(先進・金子研D3)は、金子研究室での材料開発やグラフェン成長技術について、SiCのわかりやすいイントロダクションを踏まえながら説明しました。金子研での超高温結晶成長の技術水準の高さがよく分かる発表でした。

吉田さん(先進・水木研PD)は、放射光X線によるグラフェン成長のその場観察の試みについて発表されました。放射光X線を利用する利点、現在開発中の小型高温炉の特性評価などを発表され、今後の展開が大いに期待される発表でした。

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