吉川研が発表した、金属有機構造体(MOF)を正極活物質とした蓄電池の研究成果が、書籍「二次電池の材料に関する最新技術開発(出版社:技術情報協会、発刊日2022年6月30日)」に掲載されました。
我々は、第8節『酸化還元活性な金属イオンと有機配位子からなる金属有機構造体を正極活物質とする蓄電池の開発』を担当し、ジスルフィドやアゾ化合物といった配位子を有するMOFを正極活物質とした電池研究を基に、配位子の反応機構解明、MOFの結晶構造と電池特性との相関、およびキャリアーイオンの違いによる電池特性・反応機構への影響について解説しました。
これらの結果は、MOFの正極活物質としての設計指針や新機能開拓、有機配位子の設計を通じたポストリチウムイオン電池の開発に貢献できるものであり、よりよいエネルギー社会の創出が期待できます。