2015年08月26日
9月3日〜4日 国際フロンティア 産業メッセ2015に関学理工学部が出展
国際フロンティア 産業メッセ2015に関学理工学部が出展
2E-25 関西学院大学
ポスター、動画
https://www.kobemesse.com/?exhibit=%E9%96%A2%E8%A5%BF%E5%AD%A6%E9%99%A2%E5%A4%A7%E5%AD%A6
今回は、3名の理工学部教員の研究内容について、(1)研究内容と研究室の様子に関する動画と、 (2)研究・教育についての対談記事を通じて紹介いたします。
1)理工学部・生命科学科 藤原伸介教授
極限生命分子工学・酵素工学を専門とする研究者。
特殊環境微生物の生命力に注目し、応用可能な新技術の開拓を目指している。これまで90℃を超える温度で生育する超好熱菌を主な対象に研究を推進。超好熱菌の生産する酵素は100℃を越える温度でも変性しない超耐熱性酵素であり、幅広い産業上の用途を持つ。
最近では、酢酸菌を対象とした代謝工学にも注目し、酢酸菌を育種改良する独自技術を開発し、特徴的な機能を有する食酢の作成を可能にした。
2)理工学部・先進エネルギーナノ工学科 水木純一郎教授
物性物理学を専門とする研究者。
世界最高性能を誇る第三世代大型放射光施設”SPring-8″が発する強力な放射光(X線)を用いて、量子力学の視点で物質の機能を解明する研究を行っている。X線回折・散乱法によって原子構造を、X線分光法によって電子状態の情報量を引き出す。対象とする機能材料は、常温超伝導体(電気抵抗がゼロになる物質)、次世代のパワーデバイス材料として期待される炭化ケイ素(SiC)半導体、排ガス浄化触媒など多岐にわたる。
3)理工学部・生命科学科 松田祐介教授
植物環境応答を専門とする研究者。
水の中で光合成をする微細藻類は、地球上の光合成による有機物生産の50%を担っている。藻類の無機炭素を細胞内に溜め込む能力や、環境二酸化炭素濃度を感知する能力がこの旺盛な生産性の原動力となるメカニズムであり、これらの機構の解明を基礎テーマとして、海洋で特に重要な生産者としての地位を確立している珪藻類を用いて研究を進めている。また、珪藻の殻の成分であるバイオシリカの形成機構とその工学的応用の研究も進めている。