研究成果がACS Applied Energy Materialsに掲載され、Supplementary Coverに採択されました。

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2022年4月11日

2022年4月6日付で、ナトリウムイオン電池の正極活物質に関する研究を、ACS Applied Energy Materialsに発表しました。
内容は、芳香族アゾピラー配位子とCu2+イオンを含むシート構造からなる有機-無機ハイブリッド化合物を正極活物質としたナトリウムイオン電池の性能評価です。本研究では、芳香族アゾ化合物は電解液に溶出しやすくサイクル特性が低い欠点がありましたが、ハイブリッド化合物とすることで溶解性の改善とともに、高容量と高電圧を兼ね備えたナトリウムイオン電池を開発しました。また、このハイブリッド化合物は、ナトリウムイオン挿入/脱離によって高容量を示すのに対し、リチウムイオン挿入/脱離では小さな容量を示しました。この成果は、ポストリチウムイオン電池の開発につながることが期待できます。なお、本研究は、本学理系学部研究員の清水剛志 博士(兼米子工業高等専門学校特命助教)、本学理学部化学科 田中大輔 教授、秋吉亮平 助教との共同研究によるものであり、supplementary coverにも採択されました。

 

論文のURL: https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/acsaem.2c00537

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