CREST受託研究の概要

2018年9月30日

2017年4月~2018年9月の間、JST戦略的創造研究推進事業(CREST)に参画し、無事終了を迎えました。
研究領域は「再生可能エネルギーからのエネルギーキャリアの製造とその利用のための革新的基盤技術の創出」(総括:京都大学 江口浩一教授)で、参画プロジェクトは「新規固体酸化物形共電解反応セルを用いた革新的エネルギーキャリア合成技術(キャリアファーム共電解技術)の開発」(代表:産総研 藤代芳伸博士)です。
本プロジェクトには、2015年10月より協力機関として参画していましたが、2017年4月より正式な研究実施機関として採択されました。

 

我々の研究課題は「電極反応機構の解析」でした。
本プロジェクトで開発中の固体酸化物形電解セル(SOEC)を用いた水素/二酸化炭素の共電解によるメタン合成プロセスにおいて、メタン合成反応が電気化学的に促進される現象(NEMCA効果)が観測されました。
詳細反応機構を用いた反応シミュレーションと量子化学計算を駆使した我々独自の解析技術を用いて、このNEMCA効果を理論的に解明するのが我々のミッションでした。

Copyright © School of Engineering,Kwansei Gakuin University. All Rights reserved.