共同研究成果がACS Omegaに掲載され、supplementary coverに採択されました。

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2022年4月11日

2022年4月6日付で、卵殻膜を固体電解質膜とした固体高分子形燃料電池(PEFC)に関する研究を、ACS Omegaに発表しました。
従来のPEFCには、固体電解質膜としてナフィオンと呼ばれるフッ素系の高分子が使用されていますが、高温下での性能が不安定であることや焼却廃棄にかかるコストや有害ガスの発生などにより、新しい固体電解質膜が必要とされています。本研究では、タンパク質からなる丈夫な構造をもつ卵殻膜を固体電解質膜、炭酸水を燃料としたPEFCを開発し、それを直列に5つつなげることで青色発光ダイオードを30日間発光させることに成功しました。なお、本研究は、本学理系学部研究員の清水剛志 博士(兼米子工業高等専門学校 総合工学科 特命助教)、米子工業高等専門学校 総合工学科 谷藤尚貴 教授との共同研究によるものであり、supplementary coverにも採択されました。

2016年5月の国際学生科学大会ISEFSでの米子高専学生の指導から足掛け6年でようやく公表できたことを大変うれしく思います。吉川研では今後も高専生の研究指導を行うとともに、このような環境に配慮した材料利用などの研究も進めていきます。

 

論文のURL:https://doi.org/10.1021/acsomega.1c06687

 

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