当研究室から出版した論文が、APEX誌のspotlightに選定されました。
本論文では、一次元炭素物質であるカーボンナノチューブに、円偏光の光を入射させることで電子状態の制御変調させることを提案した論文です。カーボンナノチューブは、筒状の構造をもった物質で、その巻き方によって、電子状態が変わることが知られています。今回の論文では、Floquet-Tight-binding-modelによって、円偏光の効果を解析し、アームチェアナノチューブでは、バレーに依存した電子局在が起きることを示しました。今後、バレートロニクスの応用可能性が期待されます。
論文の詳細は、以下のページをご覧下さい。
Numerical study of carbon nanotubes under circularly polarized irradiation
Feng Liu (博士研究員), 中島雄大 (理工学研究科1年), 若林克法 (先進・教授)
, , 085101 (2016)
http://iopscience.iop.org/article/10.7567/APEX.9.085101